東京モーターショウ2019

東京モーターショウ2019

東京モーターショーも幕張からお台場に移ったあたりで、海外メーカーの出展も減り世間の関心も下降気味ですが、これは国内に限った事では無く、毎年同じ年に行われるフランクフルトモーターショーも同じ傾向の様です。

とはいえ、国内で自動車メーカーのトレンドを押さえる機会は少ないので視察に行ってきました。

しかし、一般公開初日に行ったところ大変な荒天だった為、サプライヤーを含め一番出展社の多かった東京ビッグサイトの有明会場だけに絞って視察してきました。

 

自動車メーカーの展示は主に新型車の展示が主で、ワールドプレミアとしてはトヨタ ヤリス,ホンダフィット,マツダMX-30,スバルレボーグ などがありました。これは中々多く、主催者の力が入っている所を見せたという事でしょう。しかし、これらがモーターショーの広告や各社のモーターショーのWEBなどでの取り上げ方が小さいことが、昨今の自動車業界の苦悩を表している様です。

 

さてこの様な状況なので、各自動車メーカーの展示ブースには、今や殆ど技術的な展示は見られませんが、一つ言えることは明らかに電動車(フルEVだけでは無く、PHV、HEV)が当たり前の様に多くのスペースを割いて展示されていることです。予てから2025年をターニングポイントにして急速にEV化が進むと予測しておりますが、その前哨戦としてのマイルドHV,48V HVなどの採用拡大が早まりそうです。

 

完成車メーカーがこの様な状態なので、部品メーカーの展示から技術的なトレンドを見にゆきます。

今回展示していたサプライヤーでは、やはり電動化に対応する部品の展示が明らかに増加しています。特に、内燃機ではエンジン本体のウォーターポンプだけでまかなっていたものを、PCUやヒーター用に小型ポンプを設定したり、欧州では既に採用が増えていたサーマルマネジメント用の切換えバルブ、可変容量オイルポンプやHEV化によって不足負圧を補うバキュームポンプなど。

海外メガサプライヤーの展示では、Boschが48V ハイブリッドシステムを日本初公開。

日本のマイルドハイブリッドシステムは、現在スズキなど12Vマイルドハイブリッドシステムを採用してますが、やはり12Vではモーター出力が低く効率的では無く、欧州では48Vシステムの採用が進んでいます。

トヨタやホンダ、日産が採用するストロングHVシステムはシステムコストが高いほか、整備に高電圧を取り扱える特別な資格が必要なこともあり、軽やAセグメントあたりの小型車には、過渡的には48Vシステムは現実的な回答と言えそうです。

個人的に興味があったのはコレ。

スチール製ピストン(後方の黒いもの)

 

手に持って見も重いし、何が有難いのかと思っており説明員の方に聞いてみると、アルミのピストンは主に燃焼圧に対してピンボス部の強度が問題で有り、これを確保するために自ずとピストンハイトが高くなってしまうとのこと。

それに対してスチールは強度が高いのでピストンがコンパクトにできる。また、同じ理由でピストンピンも短くすることが出来るので、この部分で質量も取り返すことが出来るとのこと。

本展示品はルノー社向けだそうです。

自動車の今後のトレンドや、各要素技術についてのご質問については是非お問い合わせください。